さよなら、親知らず

親知らずを抜いた。


奥歯まで、ブラケットを装着する為にニョキッと、生えてきている上の親知らずを抜きましょう。と、ある時突然に言われた。できれば早めに。そして上の歯も奥歯までブラケットをつけましょう。


その翌々日に親知らずを抜くことになった。親知らずを抜くのは3本目。今年に入って抜歯は5本目。上の親知らずなんて殆ど苦労をした記憶がない。それに、便宜抜歯は両方を一気に抜いたから食べ物にも困ったけれど、今回は片方の上の親知らず。特になんの心配もなかった。


抜歯の何が面倒って抜歯後の血餅死守作戦。1週間は血餅を守り抜いてくださいってやつ。フニフニの頼りないやわな奴を必死で守ってやらなきゃならない。取れたら大変、ドライソケットになってしまう。半分埋まっていた下の親知らずを抜歯した時は、ビビりすぎておかしくなりそうだった。


毎日毎時間、鏡を覗き込んで血餅くんの無事を確認しないと不安で仕方なかった。ああ、よかった。まだ無事に張り付いてる。なんてこれが1週間も続くなんて、7日など、もはや永遠です。


上の親知らずの場所って本当に奥まっているので、頑張らないと舌でも触れない。なので、自ら血餅を外す心配は殆どなかった。


へーベルで抜歯が普通ではないのかな。親知らずでもへーベルを使うもんだと思っていた。でも鉗子が何種類かあって、鉗子でメリメリ抜歯された。上の歯だったので、ミシミシいってる音も聞こえた。麻酔が効いていたので痛くはなかったが、歯の抜ける瞬間に痛くはなかったが、違和感があったので思わず左手を挙げた。


痛い?痛い?って心配して聞いてくれた。痛いのか微妙。わからない。ただただ普段こんなことがないので、痛いような気がする。でも痛くはないってわかっている。

それにどちらかというと、器具が当たり続けている唇の方が痛いし、ガクガク力を受け止めている首の方がやばい。


今回抜いた親知らずは斜めに生えていたので、時間がかかるのかと心配したものの10分くらいで抜けた。唇が切れていた。痛いし。


麻酔のそわそわは仕方ないのかも。特に気分が悪くなるわけではないので、気分悪くない?って確認されると悪くないって答えちゃうけど。心臓がドキドキして(苦しくはない)手が震える(ような感じ)気がするので、手と手を握りしめているとなんとなくやり過ごせている。緊張している時と同じ感じかも。そわそわ感。でも麻酔を打って椅子を元に戻した時からなので、きっと麻酔によるものかと思う。


今回はこれまでの反省を踏まえて、ちゃんとご飯をきっちり食べていった。麻酔して抜歯後はご飯が食べにくいはずだから。でもそのせいで出遅れて、遅刻しそうになった。その上、絶対に持っていこうと思っていたマスクを忘れた。


唇の横に少し怪我をしたので、やっぱりマスク欲しかったな。鉗子め。


抜歯後は傾いていれば、片方の歯で噛めるので柔らかければ、何でも食べれる。固い食べ物って普段は何にも気にしていなかったけれと、矯正をし始めて、チョコレートって固い食べ物群に含まれるのだなと初めて気付いた。あいつは固い。


ナッツをよく食べるのだけど、奥歯でカリカリ食べれるものについてはさほど問題ない。なので、大きさがかなり関係するのだなぁ。チェリオのアイスは曲者だけど、夏が終わって気温が低いので時間をかけて食べることができる。まぁつまり、食べるよね。大変なんだけども。


矯正中に食べてはいけないと言われているものは、固いもの。ブラケットが壊れることもあるから。後は粘度の高いもの。ブラケットが外れるかもだから。

グミとかキャラメルは食べなくなった。でも、ヌガー入りの、キャラメルより柔らかなキャラメル入りのチョコレートは食べているけど、いいのかな。まぁ、私は大丈夫。


地鶏のチキン南蛮とか食べるのを苦労したけれど、細かくお箸で割いておけば、問題ない。肉って弾力があるので、案外食べるのに苦労するのだが、割いておけば万事オッケーです。


きっと固くって前歯で割るように食べるおせんべいなどはなかなかハードルが高い気がするけれど、手で割ってしまえば問題なさそう。まぁきっと大概のものは食べることができると思っていいと思う。


パワーチェーンをしているとカレー1回で完璧に染まるのね。わー。カレーってすごい。